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144 遥かなる世界遺産 その10 逆転劇の背景を探る

2007/07/04 02:12

 

 


 石見銀山世界遺産登録が認められたことは、
2010年の登録獲得を目指す鎌倉にとっても、ひとまず「よかった」と胸をなでおろす結果といえる。思いがけない敗戦があると、それを引きずって後の試合にも響いてしまうといったことは五輪などの国際大会でもよくある。とくに採点競技では選手、審査員双方に心理的影響が出て、負の相乗効果が生まれてしまうことがないとも限らない。そうした不安をとりあえず断ち切ることができたのは鎌倉にとっても非常に喜ばしいことといわなければならない。健全なナショナリズムに根ざした無責任応援団としては、石見銀山に祝福の拍手を送りたい。はい、皆さん! ニッポン、チャチャチャ。

 しかし、であります。鎌倉の世界遺産登録への道はまだまだ厳しいイバラの道であり、祝勝ムードにいつまでもお付き合いしているわけにもいかない。ここはひとつ、石見銀山の教訓を検討し、3年後に結び付けていこう。

 

 新聞記事によると、石見銀山世界遺産登録には、アジアの他の鉱山遺跡との比較研究を今後実施するようにという異例の要請が付けられたという。いわば条件付承認である。登録は認めたものの、不満はくすぶっているといったところだろうか。日本政府必死のロビーイングにより、何とか委員の説得に成功して、ぎりぎりで登録にこぎつけたと受け止めておいた方がいいだろう。

 

 社団法人日本ユネスコ協会連盟のウエブサイトの世界遺産活動のページには、世界遺産委員会について「世界遺産条約に基づいて組織されており、締約国の中から異なる地域および文化を偏りなく代表するよう選ばれた21ヵ国によって構成されます」と書いてある。

 

現在の委員は、アフリカ4ヵ国(ベナン、ケニア、マダガスカル、モーリシャス)、アラブ3ヵ国(クウェート、モロッコ、チュニジア)、アジア・太平洋4ヵ国(インド、日本、ニュージーランド、韓国)、ヨーロッパ・北米7ヵ国(カナダ、イスラエルリトアニア、オランダ、ノルウェー、スペインアメリカ)、中南米3ヵ国(チリキューバペルー)である。議長国は今回の委員会開催のホスト国でもあるニュージーランドで、副議長国はベナン、モロッコ、日本、ノルウェー、キューバだった。つまり各地域から一カ国ずつというわけですね。

 

これはあくまで私の推測なので、事情に詳しい方がいて、「いや、それは違いますよ。誤解です」というようなところがあるようでしたら、コメントでご指摘いただければ幸いですが、とりあえず、日本が委員の21カ国に名を連ね、なおかつ副議長国でもあったことは、各国に日本の主張を伝えるうえで有効だったのではないかと思う。そうした前提に立ったうえで考えると、日本ユネスコ協会連盟・世界遺産活動のページの次のような記述は鎌倉にとってはちょっと気がかりである。

 

《委員会の任期は原則6年間で、2年に一度開かれる世界遺産条約締約国総会で改選されます。日本も2003年より委員会に名前を連ねています。ただし、最近は多くの国が委員に立候補するため、任期を自発的に短縮する国もあり、日本の任期も4年間、2007年までとなっています》

 

 えっ、来年はもう委員でも副議長でもないの。再び委員になるのはいつなのか。他の国もあるのだから、1年休んでまた復帰というわけにも行かないだろう。2010年にはちょっと間に合わないかもしれない。この点はきちんと認識しておこう。いつもいつも、最後のロビーイングで押し込むというわけにはいかないのである。やはりイコモス勧告の段階で文句なく世界遺産にふさわしいというお墨付きを得ておく必要がある。

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143 国際感染症関係論 26~27

2007/07/03 03:11

 

 Sankei Expressで毎週金曜日に掲載している国際感染症関係論の26、27回目です。

◎国際感染症関係論 26 第2段階に移行しつつある日本  

 

 あくまで報告ベースでの話だが、エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の国内における新規感染報告は、6割強が男性の同性間の性行為による感染で占められている。この傾向には2つの要因が考えられる。

 

 第1は国内のゲイコミュニティで感染が実際に増加していること、そして第2は東京、大阪、名古屋、福岡、札幌など大都市圏のゲイコミュニティ内部で、自らHIV感染を予防するために必要な情報を伝える自助的な啓発活動が活発に展開されていることだ。

 

 「報告の傾向」は必ずしも、現時点における「感染の傾向」を反映しているとは限らない。何年も前に感染した人が、最近になって検査を受け、感染が判明することもあるからだ。検査を受ける人が少なければ、流行はいつまでも隠れた流行のままである。

 

 昨年6月の国連エイズ対策レビュー総会に提出された日本の市民社会版国別報告書によると、最近はゲイコミュニティ内部で自発的に生まれたグループが地方自治体と協力して啓発活動に取り組む動きも出ているし、厚生労働省MSM(男性とセックスをする男性)におけるHIV感染の拡大を認識するようになったという。

 

 予防への関心が高まるとともに、感染の有無を確認するための検査を受ける人も増加傾向を示すようになった。報告書は以下のように書いている。

 

 《ゲイコミュニティでは、社会全体の平均よりも検査を受けに行く人の割合が高くなっていることが種々のデータから推測できる。ただし、MSMの感染報告の増加はそうした成果のあらわれという以上に大きく、大都市内部のゲイコミュニティにおいては、感染のトレンドが低流行期から局限流行期への移行期に入りつつあるのではないかと懸念されている》

 

 東京ではすでに、ゲイコミュニティにおけるHIV陽性率が23%に達しているとの推定もある。流行の第2段階とされる局限流行期は「HIV感染の高いリスクにさらされやすい集団で5%を超える段階」が目安だった。エイズの流行の拡大を抑えることができるかどうか。日本はまさに、その岐路に立っている。

 

 

 

◎国際感染症関係論 27 用語から考えるエイズ対策

 エイズという病気の症例が初めて公式に報告されたのは米疾病対策センター(CDC)が発行している死亡疾病週報(MMWR)の198165日号であり、この病気にAIDS(後天性免疫不全症候群)という名前がついたのは翌82年のことだった。

 

 流行の歴史が浅いせいか、エイズ対策の分野では、これまで使われていた用語が急に使われなくなったり、耳慣れない用語が突如として広く使われるようになったりといったことがしばしばある。さしたる疑問もなく記事で使用していた用語に対し、「そういう表現はおかしいでしょう」と指摘されて戸惑ったことは、自らの経験を振り返っても一度や二度ではなかった。

 

 これは日本国内だけでなく、世界が共通に抱える課題でもあるようで 国連合同エイズ計画(UNAIDS)は今年1月、ウエブサイトに記者向けの資料として「言葉はHIVに対しニュートラルではない」という短い報告を掲載している。

 

 《これまでHIV関係の記事に多く見られた「エイズ被害者」「この病気の犠牲者」などの代わりに「HIV陽性者」「ピープル・リビング・ウィズHIV」といった用語が使われるようになっている。なぜこうした言い換えが起きているのだろうか。どのようしてそうなったのか。そして、最も重要なのは、その言い換えが何を意味しているのかということである》

 

 このような書き出しで、報告はUNAIDSが昨年夏にまとめた『用語ノート』を紹介している。

 

 《HIVはもはや医学だけの課題ではない。感染のリスクと流行がもたらす影響は、女性に対する差別、そしてセックスワーカー、薬物注射使用者、男性と性行為をする男性など社会から排除されやすい集団に対する差別の問題を含む社会的な課題でもある。残念なことに、HIV陽性者もしばしば、偏見や暴力の対象とされてきた》

 

 用語ノートは当初、国連職員がエイズ関係の報告などを書く際の手引きとして作成されたが、外部のライターにも参考になるだろうとの判断から公開に踏み切ったという。少し、用語からエイズ対策を考えてみよう。

 

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142 海は待ってるぜ3 まだら模様の夏を少々

2007/07/02 02:53

 


 7月1日(日) 曇り空に時々、日が差す。昼過ぎからは雨の可能性もありそう。one20020530さんのアドバイスもありましたので、遅い出勤の前にちょっと写真を撮ってきました。



 滑川河口付近の由比ガ浜。日曜日とはいえ、海水浴にはまだ早い? 人ではいまいち、砂浜は潮干狩り状態です。お天気にもよりますが、次の週末あたりからでしょうか。




 とはいえ海の家はぽつぽつと開き始めています。写真のparadise-AO は2日前の夕方、砂浜を訪れたときに「7月1日からです、よろしくお願いします」と愛想がよかった。あとで記事をみたら、6月29日はプレス内覧会だったんですね。な~んだ。道理でにぎやかそうだった(取材不足って? サンダルに半ズボンの不審なビーチ散歩おじさんが取材するのもねえ)。大人限定ですか。1回行ってみよう。
 奥の方に見える浜の湯は材木座海岸側にある海の家の老舗。キャッチフレーズは「めぐりあいの夏」だったかな。うろ覚えなので、今度、行ったときに確かめてみよう。




 こちらはアルバイト大募集の真っ最中。



 工事中のところもけっこうあります。夏はまだ、まだら模様。さあ、仕事に行こう。トホホ。

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141 続HIVコミュニティはどう対応するのか

2007/07/02 00:43

 


 
127回目の「HIVコミュニティはどう対応するのか」では、「同性愛者であることを明らかにして参院選比例代表に立候補を予定している民主党の尾辻かな子さん」について書いた。「20年以上にわたって日本、および世界のエイズ対策を取材してきた記者」として、「いわゆるHIVコミュニティがどう反応するのか、しないのか」に関心があったのだが、実はほとんど同じ観点からもう1人、川田龍平さんの動向も気になる。川田さんがエイズの病原ウイルスであるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染していることを明らかにしたうえで、参院選の東京選挙区に無所属で立候補を予定しているからだ。

 

「カミングアウト」は、直訳すれば「出てくる」とか「表に出る」といった意味だが、米国では同性愛者が自らの性的指向を明らかにすることを指し、それが次第に同性愛者以外のケースでも使われる汎用性の高いフレーズになっていった(余り詳しいわけではないが、そのような話を聞いたことがある)。代表的なものが、HIV陽性者のカミングアウトである。これはたぶん、エイズの流行の初期段階において、患者が主に米国の大都市部のゲイ・コミュニティから報告されたことと関係しているのではないかと思う。

 

そのカミングアウトを「自らの立場を明確にしたうえで、その立場にある人々が直面している困難や課題について、広く社会の理解を得ようとする行動」と解釈した場合、尾辻さんと川田さんの参院選への立候補には共通の動機があるといえないだろうか。ただし、尾辻さんは同性愛者としてのカミングアウとであり、民主党からの立候補を予定している。川田さんはHIV陽性者としてのカミングアウトであり、無所属での立候補を選んだ。この点には差異がある。「ほとんど同じ観点」と書いたのはこのためだ。

 

 川田さんは薬害エイズ訴訟の原告として1995年に自らのHIV感染を明らかにしているので、カミングアウト歴はすでに10年を超えている。血友病の治療用の血液製剤を通してHIVに感染したといった経緯もこれまで繰り返しマスメディアで伝えられてきた。ただし、最近は若者の性感染の予防にも取り組むなど、エイズ対策分野での行動の枠は広がっている。あくまで私の想像だが、この変化は、川田さん自身がHIVに感染していることをカミングアウトしてから十数年の間に異なる感染経路のHIV陽性者とも数多く知り合い、その中で自ら考え込んでしまうような経験も経てきた結果なのではないかと思う。

 

 血液製剤でHIVに感染した人たちと、性感染でHIVに感染した人たちとの間にはかつて、大きな溝があると思われていた。いまもなお、そうした溝は存在しているのかもしれないが、それを軽やかに(と私に見えるだけで、実際には熟慮の末なのかもしれないが)飛び越えてHIV陽性者としての行動の枠を広げてきた人を少なくとも私は何人か知っている。私が知らない人もたくさんいるはずだ。しつこいようで恐縮だが、尾辻さんに対してと同様、川田さんに対しても、私は推薦者でも支持者でもない。東京選挙区で1票を投じる立場にもない。川田さんとは、面識はあるものの、あまりゆっくりと話をしたことはない。考え方には共鳴できる部分もあるが、ずい分、違う部分もまた多いのではないかと思う。HIV陽性者が自らのHIV感染を明らかにして国政選挙に打って出るケースは民主党の現職参院議員の家西悟さん(今回は非改選)に次いで2人目となる。初めてというわけでもない。それでも、いま、この時期に、いわゆるHIVコミュニティがどう反応するのか。この点には大いに関心がある。

 

国内のHIV陽性者は報告ベースだけでもすでに1万人を大きく超えている。実際には、少なくともその3倍ないし4倍のHIV陽性者人口がすでに国内に存在しているのではないかと私は考えている。HIVに感染していない人と同様、HIVに感染している人の生活にもさまざまな事情がある。自らの病という個人情報をいちいち周囲にふれて回る必要はない。そのことは理解できるのだが、それでもなお、事情が許す人には、積極的に世の中に打って出てほしい、打って出ることも必要なのではないか。HIV感染の当事者の反発は承知の上でなお、ひそかにそう思っているからである。

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140 海は待ってるぜ2 初泳ぎ 波と戯れ30分

2007/07/01 01:57

 

 

 海で泳いだのは何年、いや何十年ぶりだろうか。泳いだといっても波につかった程度ではあるが、とにかく前日、水鳥と間違えたサーファー諸氏と同じように、波の間に間に頭を出して浮かんでいました。すいていたこともあって、何かお風呂に入っているみたいですね。海水浴とはよく言ったものである。

 

 630日(土)、午前中晴れ。気温もぐんぐん上がり、今日こそは泳ぐぞ、と浜辺に出る。海の家は依然、内装工事中のところが多かったが、由比ガ浜で一軒、早くも営業。同業他社ではありますが、読売新聞社指定の看板が掲げてある。

 

 滑川河口から西が由比ガ浜、東が材木座海岸。両者を比較してみると、海の家の集積度で由比ガ浜、引き潮の時に姿を現す遠浅の砂浜のワイド感において材木座海岸と、それぞれの魅力が分かれる。波は材木座海岸の方がやや高いか。由比ガ浜、材木座海岸のそれぞれに監視所があり、ライフセーバーが待機。その近くには、だれもが使える無料のシャワーと水道の蛇口がある。これは便利。材木座監視所の前のホワイトボードに今日の気温、水温が書き込まれていた。

 

 午前10時半現在、気温32度。水温26度。太陽が照り付けている成果。砂浜の気温はかなり高い。軽く準備体操とジョギングをして、体をほぐしてから海に入る。おっ、26度ってけっこう冷たいじゃないの。腰ぐらいの深さのところまで進む。波が来ると肩ぐらいの高さまで上がる。平泳ぎで波に向かって進むと、海面を上下しながらいつまでも同じ場所で泳いでいるような感じになるが、しばらくして立ち上がってみると、胸ぐらいの深さまで沖に進んでいた。波に押し戻される力だけでなく、沖へと引き戻される力も働いているのだろうか。

 

テレビのニュース番組で以前、離岸というのがあるから気をつけてくださいと注意を呼びかけていた。波となって岸に押し寄せた海水が再び沖へと戻る川のような流れが沿岸部にはあるという。その離岸に乗ってしまうとどんどん沖へされていく。あわてて岸に戻ろうとしても前に進まず、疲れておぼれてしまう恐れがある。そんなときはいったん横に向かって岸と平行に泳ぎ、離岸を外れてから岸に向かってくださいということだった。海とプールとは違う。おぼえておこう。

 

 波と戯れ30分。初泳ぎとしては適当なところだろう。午後は一転、本格的な雨となり、遠方からの海水浴客には気の毒だった。

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139 観光庁ですか

2007/06/30 13:47

 

 

 名前だけ聞くと、ついつい政府の中にそういう部署があってもいいのかなと思ってしまいそうである。非常にもっともらしい。でも、何か変。そんな感じだろうか。《国交省の観光政策課など旧運輸省系の関係6課を集約して発足させる予定》であって、《国交省予算や人員を増やすのは難しいほか、省内には観光振興のための道路整備や公共交通再生など旧建設省系で観光関連事業に取り組む部署があり、調整は済んでいない》という。早くも見事な悲喜劇を演じているのである。省あって国なし、どころか、省内ですら旧省益でしのぎを削るこの無限のエネルギーこそが、わが国崩壊の最後のよりどころであろうと頼もしくさえ感じられるではないか。

 

「観光立国推進基本計画の閣議決定」などというのがあると、たちまちにしてこういうアイデアがわき出してくる。「庁の新設で海外向けのPRなどを強化する」だなんて、ますます怪しい。PRにそんな入れ物がいるのだろうか。こうなると、観光客など誰ひとり来なくても、少なくとも官僚は不滅であろう。

 

 そもそも観光などというものは、東京も含め、それぞれの地方がそれぞれの実情にあった魅力をアピールし、実力に見合った受け入れ体制を整え、それが地元の人たちの「こういうものを大切に残していきたい」「こういう町をつくりたい」「こんなところに住みたい」という希望を実現させるという「3つの実」に根ざしたものでなければ、持続可能なものにはならない。たとえば、と話を強引に鎌倉の世界遺産登録運動に引っ張ってくれば、それはなぜ鎌倉は世界遺産の登録を目指すのかという根本的な理念にもかかわる問題なのである。

 

 官僚よ、虚に吠えるなかれ。一犬、虚に吠え、うっかりして一時的に人がどかどかっと集まってきたとしても、それはそれで地方の崩壊に手を貸すことになるぞ(しつこいようだが、私は、わがふるさと東京も含めて地方ととらえている)。そんなものは観光立国にも何もなりはしないではないか。せっかく6月の給料袋を手にした国民が、わなわなと怒りに震えながら地方への税源移譲に対する関心を高めつつあるというのに、この好機を見逃す手はないだろう。観光こそはそれぞれの地方の裁量にまかせ、大きく権限を委譲する分野ではないか。ゆめゆめ閣議決定をてこに観光庁を作り、予算を獲得しましょうなどといった悪魔のささやきに耳を貸してはならないと私は思うのだが、どうでしょうか。

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138 海は待ってるぜ1 ひと夏の経験

2007/06/30 02:26

 

 

 28日の海開きの様子は「136 何はともあれ写真編14 ついに海開き」でご覧いただくとして、「もうすぐ海開き」シリーズが終了を余儀なくされてしまったため、新シリーズ「海は待ってるぜ」を開始しよう(タイトルからして歳が分かるね)。おじさんのひと夏の経験は、愛にもロマンにも冒険にもまったく満ちていないことは今から十分、予想されるところではあるが、なおかつ夏の海水浴場を前にして何が書けるのか。ここはライターの腕の見せ所ですよ。愛とロマンに満ちない文章なら得意中の得意(というか愛とロマン方面はぜんぜんダメ)。せっかく海の近くに転居したのだから、折にふれ、暇をみつけては、海岸に繰り出していくことにしたい。

 

 というわけで、海開き翌日の29日は、あ~あ、今日も雨だった。明日は土曜日だけどどうかな。小雨に煙る夕暮れの由比ガ浜を遠望すると、沖にやたらと水鳥の影・・・と見えたのは、サーファーの皆さんでした。砂浜には17時までサーフボード持込禁止の看板。一昨日まではサーファー天国だったが、海開きとともに昼の間は遊泳優先となり、待ちに待った夕暮れを期して、どっと地元サーファーが繰り出したようだ。いい波を待って海中からクビを出しているサーファーの皆さんが黒い水鳥に見えた。

 

砂浜におりる。波は適度に高く、霧のような雨は風にちぎり飛び、潮は満ち、海の家はいまなお内装工事段階のところが多かった。1軒だけ、店頭にかがり火をたき、バーには照明がともり、店内もにぎやかそうだったので、「もう、やっていますか」と尋ねる。「7月1日からです。よろしくお願いします」。各種設備の最終チェックをしているところだろうか。アルバイト募集中の看板が出ている海の家もある。ビニール傘にサンダルで夕闇の砂浜を散歩する変なおじさんに対しても愛想がいい。まあ、商売だからな。ますます、楽しみではある。

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137 止まりません 中国産魚5種類差し止め 米FDA

2007/06/29 12:33

 

 

 米国と中国の間の話ですが、日本はどうかと常に考えておいた方がよさそうです。

 

 歯磨きの時には、パナマやドミニカ共和国で中国産歯磨き粉に有毒物質ジエチレングリコールが検出されていることから米FDAが輸入歯磨き粉のすべての積荷を検査する、というニュースが伝えられたのが525日。米国内でも中国産歯磨き粉からジエチレングリコールが検出されたため、同じくFDA中国産歯磨き粉を使用しないよう警告したのが6月1日。それから1カ月近くたって、日本国内でもジエチレングリコール入りの歯磨き粉原料が中国から日本に輸入されていたことがぼろぼろと確認されるようになりました。この時間差が心配です。出荷元の中国の業者も信用できませんが、国民の健康をあずかる日本の厚生労働省もどうなんでしょうか。信頼できないという傍証があちらこちらで出ているように感じます。

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136 何はともあれ写真編14 ついに海開き

2007/06/29 00:10

 

 材木座、由比ガ浜、腰越の3つの海水浴場合同の海開きが28日午前10時から材木座海岸で行われました。海の家はまだ工事中のところが多いようですが、明け方の霧は晴れ、強い日差しの下で気温も急上昇。浜辺はすっかり夏でした。

 

 市長さんのあいさつ。 シーズンは8月31日までの65日間。3海水浴場で約90万人の海水浴客が訪れるそうです。「安全第一」を強調されていました。万国旗がはためいています。




 海上では神奈川県警航空隊の最新鋭ヘリも参加して水難救助訓練。砂浜では日傘。




 鎌倉市立第一小学校3年生129人が折った千羽鶴をライフセーバー、警察、消防署員に贈呈。事故がないようにとの願いを込めました。

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135 遥かなる世界遺産 その9 石見銀山 世界遺産に

2007/06/28 17:52

 

 
  ニュージーランドのクライストチャーチで開かれているユネスコ国連教育文化機関)の世界遺産委員会は28日、日本から推薦されていた島根県大田市の「石見銀山遺跡とその文化的景観」の世界文化遺産登録を決めた。ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS=イコモス)が現地調査の結果などを踏まえ、5月の段階で登録延期を勧告していたため、状勢は極めて厳しいとの事前予想があったが、文化庁ならびに地元の島根県、大田市がイコモス勧告に対する反論文書をまとめ、懸命の巻き返し運動を展開したことが委員会を構成する各国の理解を得たようだ。

 東京本社発行の6月28日夕刊をみると、朝日、毎日、読売の3紙がそろって1面に「石見銀山 世界遺産に」の見出しで報じている。産経も、東京は夕刊を発行していないが、大阪本社発行の夕刊は同じく1面で「石見銀山 世界遺産に」である。イコモス勧告からの逆転決定だけに意外性もあり、直裁にして簡潔な見出しが適切との判断で期せずして各新聞社が一致したというところだろうか。

 庁内に文化財登録委員会推進室を設け、登録獲得に力を入れてきた島根県は県のウエブサイトの「石見銀山 ジパング銀王国伝説」のページで、《「2007年6月28日」「石見銀山とその文化的景観」の世界遺産への登録が決まりました》と速報している。ただ1行。とるものもとりあえず、といった記述がかえって逆転の喜びを表しているようだ。

 ブログ「目指せ3級! ビギナーズ鎌倉」では「56 遥かなる世界遺産 その6 他山の銀」「60 遥かなる世界遺産 その7 銀山鳴動」「遥かなる世界遺産 その8 そういえば、もうすぐ委員会です」の3回にわたって石見銀山に言及した。世界遺産登録が決定したいま、改めてご覧いただければ幸いである。

  新聞記者の習性というか、「ICOMOS報告からの逆転は過去にも例があるそうだから、厳しいけれどがんばってほしい」(銀山鳴動)などと一応、逃げは打ってあるものの、正直いって「無理なんじゃないかな」と思っていました。外野席からで恐縮ではあるが、迅速に対応した地元関係者の皆さんには祝福の言葉をささげるとともに、敬意を表したい。

 さて、この新たな展開を経て、2010年の登録を目指す鎌倉はどうすべきか。幸いなことに基本的なスケジュールの変更を強いられる事態は回避されることになった。おさらいをしておくと、2010年の世界遺産委員会で審査を受けられるようにするには、来年3月か遅くとも6月までに鎌倉市としての準備を整え、国に世界遺産登録の推薦を要請しなければならない。世界遺産委員会の方は、各国からの推薦書を受理すると、イコモスに現地調査と評価報告を求める。鎌倉にイコモスの現地調査が入るのは、手続きが順調に進めば、2009年の見通しだ。

 推薦に必要な資料の整備が第一関門、そして現地調査が第二関門といったところだろうか。第二関門では、地元の盛り上がりもイコモスの判断に大きく影響を与えそうだ。幸いにして鎌倉には昨年7月、「市民の立場から登録推進活動を進めてきました」という諸団体が集まって鎌倉市世界遺産登録推進協議会が結成されている。市当局の準備とあわせ、協議会の動きも今後、重要度を増してくるだろう。

 石見銀山はなんとか最後の粘り腰を発揮し日本の世界遺産登録14連勝を果たしたとはいえ、世界遺産への道が年々、険しくなっていることは否定できない。日本で長く暮らしている人とは違い、「鎌倉」といわれてもそれだけでは何のイメージもわかない人の方が世界には圧倒的に多いのである。こんなことは世界遺産登録推進協議会の皆さんは先刻ご承知だろうが、「武家の古都」の文化遺産としての重要性を世界に向けて文句なしに納得させるだけの説明責任が求められているし、イコモスの現地調査の際には、世界遺産の登録を得たいという地元の熱意が明確に伝えられるようにしておくことも大切だ。民間レベルでの盛り上がりもまた、いまから積み上げていく必要があるだろう。

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