<< 2009年05月
123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

1829 飛行機の座席に座っているだけで濃厚接触だなんて

2009/05/14 00:18

 

 

 どうも用語にいちいち引っかかるようで恐縮ですが、《濃厚接触者》という言い方はなんとかならないでしょうか。例えば、新型インフルエンザの患者と同じ飛行機に乗り合わせ、半径2メートル以内の座席に座っていた人はウイルスの飛沫感染の可能性があるということで、《濃厚接触者》になります。
 
 咳をしている人の隣の隣の席に座っていたら《濃厚接触》。こんな日本語、ありますか。濃厚な接触っていったら、裸になって抱き合うとか、激しくキスをするとか、なんかそんなイメージです。例えば直接の接触があったとしても、握手をしたぐらいで《濃厚接触》はないでしょう。さらに《者》までつくと、いかにも良くないことをしているイメージです。新聞記者とか(ちょっと違うか)。友達と話をしているだけで、なんでそんな言われ方をしなければならないの。
 
 《疑い例》だとか、新型インフルエンザ患者の《第一号》だとか、検疫を《すり抜ける》だとか・・・。挙げ句の果てに《濃厚接触者》では、どう考えたって非難のトーンがつきまといます。《近くに座っていた人》で十分ではないですか。
 
 感染症の流行は、長期にわたって継続する現象であることが多いので、報道もそれに見合ったかたちで、息長く続けていく必要があります。それなのにマスメディアのこの言語感覚、先が思いやられます。このあたりで、短距離走型から長距離走型へのギアチェンジがあってしかるべきでしょう。短距離走が終わったからレース終了、次は民主党の代表選だ・・・というわけには行きませんよ。政局が動き始めると、ウイルスは遠慮してちょっとお休みしているなどということは決してありません。
 
 ニューヨーク在住のジャーナリスト、北丸雄二さんがブログ《Daily Bullshit》で、日本の報道の異様さについて書いています。おっしゃるとおり、と言わざるを得ません。熱を出しただけで、《疑い例》報道はまったく無意味です。感染の有無の確認や治療の提供は大切ですが、疑似症例段階での個別報道は必要ありません。初期段階であっても、一定の期間を区切って件数を集約し、発表する。これで十分だと思います。
 
 
 
 

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: インフルエンザ

コメント(8)  |  トラックバック(0)

 
 
このブログエントリのトラックバック用URL:

http://miyatak.iza.ne.jp/blog/trackback/1035440

コメント(8)

コメントを書く場合はログインしてください。

 

2009/05/14 03:47

Commented by starbeast さん

宮田様
ボキャブラリィの無さでしょうか?
隣にいたまま気がつかない人に対して「濃厚接触者」という言い方は「注意を喚起する」意味では警告になるとは思いますが‥一般にはどうなんでしょうね。
疑似感染者‥単なるインフルエンザ感染者でもいいのかも‥新型であってもなくても「人に感染させないよう注意を払う」事は大事なこと‥そうすることが豚由来インフルエンザであってもphase3に止まっている鳥由来インフルエンザにも有効な事だと思いますし。
以前宮田さんが触れていた英国の例じゃないですが「インフルエンザに感染したら会社を休む」事重要じゃないですかね。

 
 

2009/05/14 07:22

Commented by turusenba さん

人それぞれの視点が違い、考え方も違う。

その中で、ただ「感染が進むことを避けよう。」ということは誰もが思う気持ちで・・・
担当者(何となく役割分担された)が、感染の可能性のある人に注意を促すことのみを重視した言葉だと解釈したらどうでしょうか?

また、
>濃厚な接触っていったら、裸になって抱き合うとか、激しくキスをするとか、なんかそんなイメージです。例えば直接の接触があったとしても、握手をしたぐらいで《濃厚接触》はないでしょう。さらに《者》までつくと、いかにも良くないことをしているイメージです。
というのも、今までの規範などから来る勝手な思い込みであって、これからはこのようなことを含めて表現していく人もいると判断していったら良いと思います。
いや、すでに、それに近い・・・ 

色々な考え方に・・・
人によって、判断に大きな幅があることを、思考の中に入れて会話などをしたら良いのではないかと思います。
「接触」という言葉が出たら、どのような接触だったかの確認を取っていく必要があると思います。

特に芸能人の報道に対しては・・・
男女が手をつないであるいていたら、以前は恋人をイメージしていたけれど、友人同士でもその可能性はあるのだし、抱き合っていても、ハグのこともあるだろうし・・
しっかり、当事者の気持ちを確認してから報道してほしいです。

そして、私たちも報道をそのまま鵜呑みにするのではなく、確認してから信じる必要があると思います。

自分に不都合が生じたとき、しっかり確認をされていてのことかどうかを確認するだけで、不都合が解消されることがあります。

確認出来ない場合は、運命だと諦めるか、神様が与えてくれた試練と立ち向かって行くしかないと思います。

 
 

2009/05/14 10:07

Commented by brappi-oggy さん

【。。鎌倉】さま。

かつて某銀行のオンライン・システム開発の時、コピーした2つのプログラムのプログラム名を代えた一方を〝クローン〟とか呼んで顰蹙をかっていた然るコンサルタント会社を思い出しました。大阪の高校の第一段階感染者からは、「疑い」を報ずることなく「感染」を直に報道するようになったのかも、と思いましたが、どうだったのでしょうか。≪濃厚接触≫、≪濃厚接触疑惑≫≪擬似。。≫≪疑い例≫いずれも文学的には巧妙に小手先を効かせたかのようですが、表現は受け取り側に立ってするものであると言うのも文学的な巧妙の教え。官僚はジャーナリストほど文学の素養がないのでしょうネ。総務省さんみたいに、復活草なぎ君の地デジ大使再任の動きが鈍い官僚さんたちですから。(まさか報道陣が造語したのではないでしょうネ) 
≪濃厚接触後辞任≫なんて、表現より速く、早くに動くのもあるくらいなのに。                                 

 
 

2009/05/14 12:19

Commented by siegfried さん

 マンガ太郎が使った「捕捉」もか成木になる言葉でした。マンガがおかしいのは今に始まったことではないのですが、我が家では、やはり「捕捉」はないだろうというのが嫁との結論です。

 
 

2009/05/14 12:20

Commented by siegfried さん

↑か成木になる ではなく、かなり気になるです。失礼しました。

 
 

2009/05/14 13:38

Commented by 宮田一雄 さん

starbeast様

 インフルエンザの患者でもいいのかもしれませんが、今回はしばらくの間、新型インフルエンザか季節性のインフルエンザかの違いを判断することに焦点があたっているようなので、とりあえず疑似症例を使おうかと思います。

 
 

2009/05/14 13:42

Commented by 宮田一雄 さん

brappi-oggy様

 ≪濃厚接触後辞任≫。こういう使い方もありましたか。                     

 
 

2009/05/14 13:43

Commented by 宮田一雄 さん

siegfried様

 「捕捉」はないですね。

 
 
トラックバック(0)