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2199 清水ミチコも飛んだぁ~ エイズと社会ウエブ版22

2009/12/28 17:58

 

 

 HIVに感染した人の手記を別の人が朗読し、それを集まった人が聞く。そんなシンプルかつささやかなイベント「ポエトリー・リーディング」がラジオの電波に乗るようになったのは、2007年12月のことだ。TOKYO FMの夕方の報道番組「バイブル」のスタッフがエイズ対策に関心を寄せたのがきっかけだったという。その経緯について、TOKYO FMのウエブサイトは次のように書いている。

 《TOKYO FMでは2007年の秋から“Think about AIDS”活動をスタートし様々な活動を企画・実施しています。そんな中、夕方の報道番組「バイブル」では、HIV陽性者やその周囲の人たちの思いが詰まった手紙をきっかけに、HIV/AIDSを考えてみるという『L.T.計画』に共感。同番組を軸としたコラボレーション番組およびイベントを実施することとなりました》
 
 『LT計画』というのはLiving Together計画の略。その計画の公式サイト( http://www.living-together.net/ )からの受け売りで簡単に説明すると、特定非営利活動法人ぷれいす東京とRainbow Ringが呼びかけ団体と事務局になって進めている《HIVを持っている人も、持っていない人も、すでに一緒に生きている。そんなリアリティーを共有するためのプロジェクト》である。
 
 じゃあ、ぷれいす東京とRainbow Ringって何よ? というと、このあたりについては私の感情移入も激しく、話せば長くなってしまうので、いずれ機会があったらということにしておきたい。ただし、少しだけ個人的な解釈を付け加えておくと、プロジェクトは主に東京・新宿を中心とするゲイコミュニティの内部から始まり、コミュニティの外へと影響の範囲を広げている。また、そうなるだけの幅の広さと影響力の大きさを持っているプロジェクトだと思う。
 
 TOKYO FMは2007年の12月以降、6月と12月にHIV陽性者の手記のリーディングの公開録音を行い、ラジオで番組として放送している。ウエブサイトではすでに放送した番組が聞けるようにもなっている・・・と、ここまでは長い前置きで、これからが実は本題です。5回目となった公開録音「ポエトリー・リーディング~Think About AIDS」が12月18日夜、東京・半蔵門のTOKYO FMホールで開催された。そのポスターのコピーをちょっと紹介しよう。
 
      ◇
 
 今回も、朗読とライブに様々なゲストをお迎えします。
普段はみることができない、アーティストの違う顔が垣間見れるチャンスです。
ぜひ、皆さんお誘いあわせのうえ、会場に足を運び、アーティストと一緒にイベントの空気を作りあげてください!
 
      ◇
 
 ちょっと風邪気味で寒気がしたけれど、こりゃあ、行かねばなるまい。う~、寒っ。帰りの電車も気にしながら、前半部分だけ、とにかく見て(というか聞いて)きました。いやあ、良かった。前半だけでももう、感動しちゃったね。よく、やった! 感動した!(古いよ、おじさん)。
 
 最初に朗読を行った清水ミチコさん。HIVに感染し、働いて子供もいるお母さんの手記を読む。舞台中央にグランドピアノが置かれ、ピアノの弾き語りのようなスタイル。手記はつまり、ありふれた日常と(多くの人が)思っている日々を送ることの幸せをさらっと書いて胸に迫る。しんみりとしたところで、さっと切り換えてパフォーマンスに移った。中島みゆきから井上陽水まで、矢継ぎ早に繰り出す歌手の物まねの見事さ。そして、「しゃぼんだま」のメロディで、「オシオ・マナブとんだ~」「サカイ・ノリコもとんだ~」とまさしくぶっ飛んでしまった替え歌(これはラジオじゃさないだろうな)。手記も良かったし、ネタへの切り返しも見事だった。むむむ、清水ミチコ、あなどりがたい才能ではないか。テレビで手ぇ抜いてる場合じゃないぞ。
 
 作家の高橋源一郎さん。芸もネタもありませんと前置きして空気を鎮め、朗読に入る。HIVに感染したわが子を気遣う母親を気遣うゲイの若者が書いた手記。読後の感想は、何だか身の上話のような展開になりながら、最後に手記の内容にすっと重なっていく。これまた立派な話芸ですね。さようなら、ギャングたち。だてに作家はやっていません。鎌倉にお住まいということで、本覚寺の本えびすでは餅つきにも登場していました。これも何かの薄い縁。エイズ対策の方もよろしく。
 
 このあたりで私はそそくさと帰ってしまったのだが、その後も、普通とは何かをめぐるお話をした脳科学者の茂木健一郎さんなど、素晴らしい!の感嘆符が続くゲストが登場したという。敵に塩を送るというか、頼まれもしないのにちょっと番組宣伝をしておくと、公開録音の模様は12月29日(明日ですね)午後6時~6時55分にTOKYO FMで放送されるという。

 

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: エイズと社会 国際感染症関係論

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コメント(6)

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2009/12/29 07:45

Commented by turusenba さん

このようなことを書くと、不謹慎だと思う人もいるでしょうが・・・
エイズを通して、みなさん楽しんでいますね!」うらやましい (*^_^*)
知っていれば、私もそこに行きたかった。(遠すぎて行かれるわけないけど・・・)
ラジオ・・ どこに、しまったっけ?  探してみよう!

 
 

2009/12/29 09:00

Commented by 宮田一雄 さん

turusenba様

 不謹慎ということはないと思います。放送分のリーディングについてはThink About AIDSというサイトに載っています。

 
 

2009/12/29 15:48

Commented by turusenba さん

ありがとうございます。
今は、一番初めのフローランさんまでしか読んでないですが・・・
みんなの写真を見ながら考えていました。
エイズだって、新型インフルエンザも普通の風邪も、その他の病気もみんな病気のひとつ出しかない。
重症になることもあれば、治療をすることによって、治癒することはなくても、普通の生活は出来る。

でも、その病名を聴いたとき、治らないと思うだけでショックは大きい。
私はアスペルガー症候群と臨床心理士に言われ・・・
それは生まれた時から持っている・・・ 私にとって普通のことだけど、それでもショックを受けた。
私がアスペルガー症候群であるのと同じようにというのか、中途障害者などになった人(病名の告知を受けた人)は、生まれる前から決まっていたその人の宿命だったのではないのだろうか?
ただ、そうなることが解らないから、事故などのせいにしているに過ぎない。
生まれてから、現在に至るまで、怪我や病気をしたことのない人はいない。
泣いたことのない人もいない。
だけど、やっぱり同じように、笑ったことのない人もいない。

支えあうことで、笑顔の輪が広がることを願っています。
ただ、ショックを受けることがあったから、幸せがどういうことか知ったのだと思います。

私は、夫にアスペルガー症候群だとは言ってありません。
それは、結婚したときと何も変わっていない私のことだから。
私が変わった部分について、夫はすべて知っていると思うし、知らせていく必要もあると思う。

 
 

2009/12/29 20:31

Commented by 宮田一雄 さん

turusenba様

 病気を抱えて生きるということは、それぞれに大変なことだと思います。ただし、病気はあってはならないもの、かかってはならないものというわけでもありませんね。治療できる病気は治療した方がいいと個人的には思いますが、現在の医学では完治が期待できない病気もあり、その場合は病気とともに生きるということが、病気にかかった人には普通の生活になるということかもしれません。普通ってなんだ、というのはエイズを取材するようになって、しばしば突き当たる疑問です。


 
 

2009/12/29 21:43

Commented by turusenba さん

To 宮田一雄さん
同じように考えています。

>普通ってなんだ、というのはエイズを取材するようになって、しばしば突き当たる疑問です。

私なりに考えている「普通」とは、
色々な人と自分を比べて、時には背伸びをして、時には、天狗になったり・・・ 時には、劣等感の塊のようになって、自分らしさを見つけて・・・
自分が一番過ごしやすい生き方を見つけることだと思います。

人がどんなに馬鹿にしても、どんなに褒めても、自分は自分。
姿形は変わっているけれど、普遍な部分を自然に出すこと、生まれて3歳頃までの自分と何も変わっていないことだと思う。

 
 

2009/12/29 21:49

Commented by turusenba さん

Think About AIDS 
まだ、一部しか見ていません。
家にいて、自分の都合のいい時に見たいだけ見ることも素敵でありがたいことですが、やっぱり、会場に行っていたならって、考えてしまいます。
無理なことだと解っていても、残念です。

 
 
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