午後遅く、ぽつりぽつりと雨が降りだしてきた。空が暗い。しらす日和?というわけではなさそうだが、まあ、いいだろう。妻と2人、おそるおそる「Book
なんかすごいぞ。石原裕次郎、浅丘ルリ子、赤木圭一郎、市川雷蔵、中村錦之助、おっ、若き日の八千草薫さんもいますね。昔の映画のポスターが壁にびっしり。本棚には映画の本や雑誌。
小さな店内は2人がけのテーブル席が2つとカウンター。腰の高い木製のイスが並ぶ。こういうバーって日活のアクション映画に出てくるような・・・などと思っているそばから、裕次郎のうたごえが流れてくる。
雨よ 降れ 降れ~
おおっ、野川香文作詞。服部良一作曲。淡谷のり子、1938年のヒット曲「雨のブルース」。ただし、裕ちゃん(なれなれしいね)が歌っているから気分は昭和30年代ですね。
キネマ堂は主に映画の書籍や雑誌を扱う古書店であり、その古書店がカフェも開いている。どうもそういうことらしい。前回、紹介したウエブサイトをご覧になった方はもうご存知だろうが、最初に出てくるのは古書店のホームページである。そのホームページの左端にあるキネマ堂Caféという項目をクリックすると、カフェのページに入っていきます(念のため)。
お店はご夫婦2人でやっておられて、ご主人が大の映画好き。趣味がこうじてついに古書店とカフェを開いちゃったという感じですね。
メニューを見る。しらす丼、生しらす丼、キネマ丼。しらす丼は釜揚げしらすが乗っていて、キネマ丼は、しらす、肉そぼろ、卵そぼろの三色丼だという。しらすトースト、しらす酒などというのもある。もちろん、お目当ては生しらす丼である。
「今日はまだ、生しらす丼ありますよ。普段は午後2時前にはなくなってしまうのだけど、雨が降りそうなので、お客さんが少なかったのかな」
ご主人の境富士雄さんがカウンターの向こうから声をかけてくれる。時計は午後4時を回っていた。お昼を食べ損なっていたので、ちょうどいいぞ。しらす日和というのがどんな天気なのか、実はまったく知らないが、雨は確実に生しらす丼日和であるようだ
「じゃ、生しらす丼ください」「私も」
ああ、鎌倉は今日も雨でよかった。お天気に感謝し、夫婦そろって生しらす丼を頼む。
待つことしばし。来ました。「おいしいですよ」といいながら境さんが生しらす丼、豚汁、漬物をテーブルに並べてくれる。
引っ張って申し訳ありませんが、続きは次回。鎌倉キネマ堂では毎週土曜日の夜にビデオで懐かしの邦画を観賞できるそうです。14日は午後6時から、山本薩夫監督『不毛地帯』、出演仲代達矢、八千草薫ほか。詳しくはキネマ堂Caféのサイトでどうぞ。あっ、八千草さんのサイン入り写真、店内にありました。生活ほっとモーニングの取材のときにいただいたということです。


by 宮田一雄
3336 ホイットニー・ヒュース…