個人的な感想というか、第一印象で言えば、写真を見てまず、「これはだめなんじゃないの」と感じました。 《「友愛の口づけ」法王は怒った ベネトン「反憎悪」広告キャンペーン展開》というSankei Express紙の記事によると、《イタリアのアパレル大手ベネトン社が新たな広告キャンペーンを通じ、世界中の争いや人々が抱く憎悪を解消に導こうと11月16日、世界のリーダーがキスを交わす合成写真を発表した》ということです。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/535421/
う~ん、どうなのかなあ。世界の公人とはいえ、勝手に写真を合成されて広告キャンペーンに使われるというようなことが、そもそも、ありなんでしょうか。あくまで上記記事からの情報ですが、ローマ法王庁は案の定、非難の声明を発表し、ベネトン社のアレッサンドロ・ベネトン副会長は《「広告は平和のメッセージだったので、非難を予期していなかった」と謝罪を表明。すべての出版物や広告看板などから、法王のキス写真を外すことを明らかにした》ということです。「平和のメッセージ」みたいな大義名分を掲げて、話題になったもん勝ちの受けを狙った印象ですね。これも個人的な印象ですが、「正義はこわい。金が絡むとなお、こわい」という感じもします。
《これまでもベネトン社は、エイズで亡くなりそうな男性や死刑囚の写真を広告キャンペーンに使うなど、社会に衝撃をもたらす斬新な宣伝スタイルを展開し、物議を醸してきた》
HIVはキスではうつりません。でも平和なら・・・みたいなお話しでしょうか(これもまた、受け狙いのひと言かもしれません。反省)。
物議を醸すこと自体が広告の戦略すれば、そういう手法もありなのかどうか。表現の文脈からはどんな考え方がありうるのか。当ブログでも強めの見出しはしばしば使用することがありますが、冒頭で書いたように、今回のベネトンさんの広告については、個人的に「これはないよ」という印象です。ただし、私の思いが至らないだけで、擁護論もあるのかもしれません。対立する意見の中間あたりで、うろうろしながら、ついついどちらの主張もごもっともと思ってしまうことが多い日和見タイプの性格なもので、「ベネトン、よくやった」というご意見があれば、それも知りたいところですね。


by 宮田一雄
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