残念です、関東学院大学。部員2人が大麻を栽培していて大麻取締法の現行犯で逮捕されました。春口広監督も「悔しい思いでいっぱい」と語っています。まさにその通りでしょう。大学選手権の出場辞退は免れないのではないかと思っていたら、NHKの昼のニュースでは、大学側が「ほかの部員に罪はない」として大学選手権は辞退しないという考えを明らかにしたと伝えていました。また、春口監督は監督の座にとどまりつつもプレー面での指揮は執らず、選手の生活指導に専念するということのようです。
こうした方針が報じられることで、どのような反響が返ってくるのか。私にはちょっと分かりません。厳しい批判にさらされ、やっぱり辞退などということも展開次第ではあり得るのかもしれません。しかし、何か不祥事があるとすぐ辞退、といったパターン化した対応だけが反省の示し方ではないという印象も受けます。大会への出場にあえて踏み切るのなら、それはそれでよし。その中で「悔しい」と春口監督が語った無念の思いを部員がどう共有し、何がいけなかったのか、どうして悔しいのか、どうしたらこの事態を克服していけるのか、真剣に考えてほしいと思います。
これも私の個人的な見解ですが、その結果は、大学選手権でがんばって優勝しましたといったような物語で測られるべきではなく、もっと長く評価の軸をとる必要があるのではないでしょうか。
関東学院大学はすでに大学ラグビー界の新興勢力といった位置づけではなく、早稲田、明治、慶應といった老舗の名門チームも含め、打倒関東学院を目指して長いシーズンを闘っていくような地位を獲得しています。それも春口監督の指導力とたくさんの選手の努力の積み重ねの結果です。また、大学を卒業してから長く社会人で活躍する名選手も輩出しています。卒業後も大きく伸びていく選手が多いという点を見ても、春口監督の指導が目先の勝利のみに拘泥してきたわけではないことは推察できます。それだけに残念でしょう。重ねて書きますが、今回の事態は重く受け止める必要があります。
ちょっとラグビー界並びに関東学院大学に対して甘い見方になってしまうかもしれませんが、部員たちが単にラグビーのプレー面だけでなく、社会人になってからもさまざまな分野で活躍し、社会に貢献できる人材として育っていくような指導のあり方を追求していくことができれば、それはそれで「危機」を「機会」へと転じる責任の取り方といえるのかもしれせん。


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