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933 吉兆女将のもったいない

2008/05/07 14:06

 


 佐伯泰英さんの大ベストセラー時代小説「居眠り磐音 江戸双紙」の第7巻「狐火ノ杜」を読んでいたら、主人公の坂崎磐音一行が両替商・今津屋のはからいで、品川に紅葉狩りでかけるシーンがありました。小説によると、江戸時代は品川の海晏寺というところが紅葉の名所だったんですね。
 
 その海晏寺の裏山(でしょうか)の料理茶屋「壱兆亭」で豪華な膳を前にしたシーン。
 
 磐音の下町長屋暮らしの師ともいうべき少年、幸吉が「こりゃあ、くいきれねえぜ」と叫ぶ。
 
 すかさず同行の女性陣から「食べきれなければ折に詰めてもらって、お土産にしてもいいのよ」「食べたいものだけ箸をつけたら、残りを台所で折に詰めてくれるわ」と声がかかる。
 
 小説の中の話ではありますが、こんなことは江戸時代に限らず、ついこの間まで、常識中の常識だったのではないでしょうか。
 
 ニューヨークで特派員をしていたころ、いつも取材でお世話になる女性と昼食をともにすることが何度かありました。ボストン生まれでニューヨーク育ちの彼女は必ず、お皿の料理を真ん中から2分割して左側しか食べない。残りはパックに入れてもらって持ち帰り、晩ご飯にするそうです。ニューヨークのレストランで出された料理をすべて平らげていたら、女性は太ってどうにもならない。最初から晩ご飯まで視野においてランチの戦略を立てるのが独身ニューヨーカー女性のこれまた常識であるようでした。
 
 食べきれなければ折に詰めてもらう。これがグローバルスタンダードの「もったいない」ということですね。吉兆の女将の言う「もったいない」は同じようでいて、どうもニュアンスが異なる。しいて日本語化を試みれば、関西風に「えげつない」でしょうか。
 

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 大手町夜更かし控

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コメント(4)

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2008/05/07 15:01

Commented by kazumitaku2001 さん

吉兆の社長は、今でも反省等してないと思いますよ。 もったいないは、使い回しをすれば儲かるからもったいないのであってモラルなんぞ持ち合わせてない典型のオバハンだと断言出来ます。 2度あることは3度ありますよ。

 
 

2008/05/07 15:12

Commented by 宮田一雄 さん

kazumitaku2001様

 コメントありがとうございます。
 吉兆の信頼回復は相当、厳しいのではないかという印象を受けますね。

 
 

2008/05/07 20:40

Commented by one20020530 さん

昔の結婚披露宴の料理は、折でお持ち帰りでしたね。
何時も、甘いものや海老など持って帰ったような。

吉兆は、よほどのことがないと、遠慮したいですね。
招待する方も、気を使うでしょう。

 
 

2008/05/07 22:03

Commented by 宮田一雄 さん

one20020530様

 コメントありがとうございます。
 いつの間にか変わっていたという感じでしょうか。

 
 
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