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1438 オバマ氏、勝利の演説/日本はどうする/保健分野もよろしく 

2008/11/05 16:00

 

 

 米大統領選で当選を決めた民主党バラク・オバマ氏が、本拠地シカゴで勝利の演説を行いました。アメリカは青い州(民主党獲得州)や赤い州(共和党獲得州)に分かれているのではなく統一された国家(United States)だ。うまいこというねえ。さすがと思わせる演説の才ですが、具体的な経済や外交に踏み込んではいません。まあ、当選した喜びを支持者と分かち合い、選挙は選挙として今からはみんな、米国民として力を合わせて難局に立ち向かいましょうというメッセージを伝えるのが目的ですから、各論は追々ということになりますね。
 
 オバマ政権になると、日本は厳しいぞという指摘も日本国内にはあります。そうかもしれません。しかし、考えてみればどの国が何政権であろうと、国際社会の中でひとつの国家が名誉ある地位を占め続けるのは生やさしいことではありません。厳しいのは覚悟の上。その中で最大の同盟国・米国の変化に対応し、日本としては何がどうあってほしいのかという意思を常に、課題ごとに、明確に、表明し、そのうえで大いにパートナーシップの強化に努めるということが必要でしょうね。日常の英会話のコミュニケーションさえままならない私がいうのも僭越ですが、情報発信力がなければ、どんなに相手が好意的に接しようとしても、日本は勝手に埋没していってしまうでしょう。がんばってね、政界財界官界市民社会の皆さん。
 
 先日のNHKスペシャルでも、日本とアメリカというシリーズで、きたるべき米新政権に日本を売り込め!という駐米日本大使館の外交官チームの活動が紹介されていました。新政権が誕生したときに大きな発言力を持つキーパーソンは誰か、人脈の分析、コンタクトの機会の確保、話題の共有・・・といろいろご苦労はされているようです。政治家の方も広くあらゆるチャンネルを駆使してパイプを太く、流れの良いものにしていってください。あっちの候補が政権をとればいいけど、こっちの候補になったら困るな、などと言っている時期は、今日を境に終わりました。
 
 実は先ほども書いた国際保健基盤強化に関するシンポジウムを中心になって切り盛りしていたのは、武見敬三・前参院議員と国際交流センターの山本正理事長のお二人でした。外務省のバックアップもありましたが、世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長、国連合同エイズ計画(UNAIDS)のピーター・ピオット事務局長、第1回野口英世賞を受賞したケニアのミレアム・ウェレさんなど、保健分野のそうそうたる国際的指導者、コミュニティのリーダー、学者などさまざまな立場の人たちが世界中から集まって、途上国の保健基盤を強化するにはどうしたらいいか、G8諸国はどんな役割を担うべきであり、また担うことが出来るのか、疾病別のいわゆる垂直型政策と、医療従事者の人材確保やプライマリーケア整備を初めとする保健基盤全般のかさ上げをはかる水平型政策のバランスをどう取っていくのか、この金融危機の中で人間の安全保障をいかに確保しうるか等々、極めて中身の濃い議論が展開されました。
 
 シンポの成果は武見氏とハーバード大学公衆衛生大学院のマイケル・ライシュ教授が中心になって提言書にまとめ、12月中に外務省に提出されるということです。次期議長国イタリアの政府担当者も出席しており、洞爺湖の成果を継承し、保健分野を引き続きサミットの重要課題として位置づけていくことも確認されていたようです。日本には人材も発信力もないわけではありません。機会をどんどん作っていくことですね。
 
 保健分野の話題に強引に引っ張ってきたついでに、NHKスペシャルに苦言をひとこと。先日の番組では日本の駐米大使が米関係者と話をする場面が映し出されていました。地球規模の課題に取り組むことの重要性を指摘し、その具体例として大使が「クライメット・チェンジ、ヘルス、アフリカ・・・」と言っているのに、字幕は「気候変動やアフリカなど」となっていたように思います。何ですか、これは。どうして「保健」二文字を外さなければならないのか理解に苦しみます。報道界のみなさんもがんばってね。
 
 武見、ライシュ両氏が10月6日に日本記者クラブで行った記者会見「国際保健課題と日本の貢献」の詳報は日本記者クラブの公式サイトにアップされています。参考までにご覧いただければ幸いです。 http://www.jnpc.or.jp/
 

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: エイズ・感染症

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コメント(10)

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2008/11/05 16:42

Commented by tomikyu08 さん

オバマ氏は、勝利演説の中で、「ゲイの人も、レズビアンの人もそうでない人も」「障害者も、そうでない人も」同じアメリカ人として一緒にやって行こう。みたいなことを言ってましたね。
(さすがに「オタク」については、言ってなかったようですが)
やっぱり、アメリカの政治家はちょっと違いますね。
演説としては、マケイン氏の敗北宣言もなかなか良かったように思いました。心から、オバマの勝利をたたえ、非白人が大統領になったことの意義をたたえているように見えました。
あの人は本質は、共和党の中では、リベラルな民主党にも理解のある人なんじゃないでしょうか?
大統領選挙で共和党を代表していたから、コワモテの顔をせざるを得なかったんでしょうか、と思いました。

 
 

2008/11/05 17:17

Commented by siegfried さん

 クリントン時代のスーパー301条騒動など忘却の彼方のようですね。民主党が政権を取ればまたぞろ貿易摩擦論議復活でしょう。トヨタ、ホンダ、ニッサン皆、現在の円高以上の苦境に晒されるおそれがあります。またぞろ内政干渉に等しい減税や市場開放要求の覚悟をしておくべきです。

 
 

2008/11/05 18:27

Commented by iza2001 さん

ブタみたい!!

 
 

2008/11/05 20:04

Commented by tomikyu08 さん

NHKの7時のニュースから、きれいに勝利演説の中の「ゲイ、レズビアン」のところが、カットされていましたね。
なぜ、この国の報道機関はありのままのことをありのままに見せようとしないのでしょう?

 
 

2008/11/05 20:35

Commented by 故郷求めて さん

もともとマケインさんはテキサス・カウボーイではなかったようですから、今回の大統領選は中道に収斂したということでしょうか?クリントン女史を排したのがオバマ氏の功績と評価されたのかもしれませんね。

いずれにせよ、米国の選んだ大統領には最大限の敬意を示すとして、日本は日本としての戦略を練らなければなりませんね。こういうときこそ産経新聞に期待します。

 
 

2008/11/05 23:15

Commented by 宮田一雄 さん

Cosplay様

 コメントありがとうございます。
 楽観することはできないけれど、悲観する必要もありませんね。

 
 

2008/11/05 23:17

Commented by 宮田一雄 さん

tomikyu08様

 コメントありがとうございます。
 隠そうとか、ねじ曲げようとかいう意図ではなく、軽率なんでしょうね。

 
 

2008/11/05 23:19

Commented by 宮田一雄 さん

siegfried様

 コメントありがとうございます。
 クリントン政権当時とはかなり状況が違うのではないかと思います。ただし、甘いものではないということは覚悟しておく必要があるのでしょうね。

 
 

2008/11/05 23:20

Commented by 宮田一雄 さん

iza2001様

 せっかくのコメントですが理解できません。

 
 

2008/11/05 23:21

Commented by 宮田一雄 さん

故郷求めて様

 コメントありがとうございます。
 マケインさん、らしくない選挙をしてしまったのかもしれません。最後の演説は立派でした。

 
 
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2008/12/01 21:33

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